竹山団地の新施設をご紹介!グランドオープンした施設を見学しました
公社のこと2025.12.04
神奈川県住宅供給公社は、2020年3月に神奈川大学と連携協定を締結し、「竹山団地プロジェクト」をスタート。神奈川大学のサッカー部員たちが竹山団地(横浜市緑区)の空住戸で共同生活を送りながら、地域活動へ参加しています。地域活性化の取り組みとして、健康体操教室や休耕地を活用した農園の運営、スマホ教室などを行っていて、公社・大学・地域が協力しながら、竹山団地が抱える社会課題の解決に向けて取り組んでいます。

取り組みが広がりを見せる中、2025年4月に竹山団地プロジェクトの活動拠点である竹山中央商店街に新たな交流拠点が誕生しました。
これまで空き店舗となっていた2区画に、未来研究所「竹山セントラル」と空気研究所「竹山エアラボ」が新規オープン。また、神大喫茶が食文化研究所「竹山キッチン」と名前を変え、リニューアルしています。
施設を運営するのは、特定非営利活動法人KUSC。
多世代の人々のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上に寄与するため、スポーツの強化・普及に関する活動を行っています。竹山団地では、サッカー部員の現場マネジメントや寮生活のサポート、連合自治会等との調整窓口を担っていて、公社・神奈川大学サッカー部とともに竹山団地プロジェクトに取り組んできました。新施設のオープンに伴い、これまでの活動も継続しながら、「健康・つながり・まち」づくりの取り組みにチャレンジしています。
今年6月、東京都住宅供給公社からお声がけがあり、竹山プロジェクトの説明会を開催。自社の取り組みを学ぶ機会として公社職員も参加させていただくことに。
前編ではプロジェクトの概要について紹介したため、後編は、見学の様子と併せて各施設についてご紹介します。
未来研究所「竹山セントラル」
みんなが気楽に楽しめる竹山団地の中心の場所にしたいという思いから「竹山セントラル」と名付けられました。
毎週火曜日~土曜日に、健康体操や体幹トレーニング、ピラティスなどの様々な運動プログラムを提供しています。子どもたちや高齢者だけでなく、働いている人、子育て世代など幅広い方々が利用できます。
運動プログラムへの参加を続けることで、実際にその効果が出ているという方もいらっしゃるようです。常連の高齢女性の方がスタッフとの会話の中で、「これまでは足が痛くて行くことを躊躇っていたけど、運動に慣れたのか、痛みが和らいだので先日家具屋さんに行って、小学生になるお孫さんのために机を買ってきた」との報告をしてくれたそう。
また、神奈川大学サッカー部の学生たちも指導のサポートをしています。参加している高齢者はプログラムを通して学生に会うことも楽しみの一つとなっているそうです。「学生に会うためにおしゃれをしてきてくれる方もいるんです」といったお話も。

竹山セントラルの一角にはスポーツダーツも置かれています。子どもからお年寄りまで、幅広い世代の方が楽しく身体を動かすことができ、ダーツを通しての交流もうまれているとのこと。
また、毎週火曜日・木曜日に開催している健康体操教室。始めは神大喫茶(現:食文化研究所「竹山キッチン)で開催していましたが、多くの方にご参加いただけるようになり、2025年より竹山セントラルで開催しています。
身体も心も元気になれる場所として、地域の方々に利用されています。

空気研究所「竹山エアラボ」

低酸素空間でランニングやフリーウェイトなどのトレーニングができる施設です。地域の方はもちろん、神奈川大学のサッカー部やスケート部の学生もトレーニング場所として利用しています。

前室には酸素濃度と標高を確認できるモニターも設置されています
標高1,200~3,900mの範囲で酸素濃度を調整することができます。短時間で高い運動効果を得られるだけでなく、免疫改善や美容などにも効果的なのだとか...!

公社職員も体験させていただきました!
体験した職員からは、思っていたよりも普段と同じ感覚で走ることができたとの感想が。
短時間・低強度の運動でも効果を得られるため、無理なく続けられそうです!
食文化研究所「竹山キッチン」
竹山キッチンでは、スパイスマスターの資格を持つ調理師による本格カレーが味わえるほか、「子ども料理教室」などのプログラムを開催しています。さらに、子どもたちが気軽に立ち寄れるよう、店頭では駄菓子の販売も。交流の場としても地域の人たちに親しまれています。

夕方になるとサッカー部員たちの食堂としても利用されます。部員たちはただご飯を食べるだけでなく、自分たちの食事の調理のサポートや食事終了後の厨房の掃除も行います。
見学に訪れた際、ちょうど「子ども料理教室」が終わったタイミングでした。このプログラムでは、子どもたちが料理し、できあがったものを食べるところまで体験します。
神奈川大学サッカー部では、教育の一環として、竹山地区近くの休耕地を活用した農園の運営も行っていて、そこで収穫された野菜を使うこともあるそうです。
「家でお母さんの手伝いをしたよ」と話してくれる子どもや、「ご飯をよく食べるようになりました」と話す保護者の方など、いろんな方から嬉しい声が寄せられているようです。
この日も子どもたちが元気に挨拶して帰っていく姿をみて、竹山キッチンが地域の子どもたちの居場所になっているのだなと感じました。

子どもの居場所づくり。学生が宿題をみてあげることも。
見学の最後に、学生たちが育てた野菜を購入させていただきました!
収穫時期には、介護予防教室の開催日に合わせて、竹山セントラルや竹山キッチンで販売しているそうです。

おすすめしてもらっているうちに、気づけば袋の中にはいろんな種類の野菜でいっぱい。どれも新鮮で美味しかったです!
新たな拠点がオープンし、パワーアップした竹山団地プロジェクト。
施設の利用者は竹山団地に住んでいる方々が多いそうですが、団地にお住まいの方がお友達を誘って一緒に運動プログラムへ参加するなど、団地外から訪れる方も少しずつ増えているようです。
団地を飛び越え、取り組みが広がっています。今後の展開が楽しみです!
関連WEBサイト
関連動画
