令和6年度ハラスメント防止研修を実施しました
公社のこと2025.01.23
11月某日、当公社では従業員全員が正しい知識を身につけ、ハラスメントのない職場環境を作ることを目的として、外部講師を招いてハラスメント防止研修を行いました。
受講対象者は全従業員。研修はグループワークやディスカッション、実践演習を交えながら進める内容となっているため、出来る限り全従業員が対面形式で参加できるようにと、同じ内容で3回実施されました。対面受講ができない場合は動画視聴で受講してもらいます。
昨年度の研修では、パワハラ、セクハラ、ケアハラ、アウティングといったハラスメントの基礎知識を学びましたが、今年度の研修では、さらに一歩進んで、ハラスメントが発生する根本的な原因に焦点をあて、アンコンシャスバイアスについて深く学びました。
アンコンシャスバイアスは、日本語で「無意識の偏見」と表現されます。過去の経験や見聞きしたことから自然に形成され、誰もが持っているもの。
アンコンシャスバイアス自体が必ずしも悪いわけではありませんが、無意識のままの言動が、他者を傷つけたり、自身や相手の可能性を狭めたりすることがあります。
例えば、
- 血液型で性格を想像する: 例えば、A型は几帳面、O型は大雑把などの先入観
- 出身地でお酒の強さを判断する: 特定の地域の出身者はお酒に強いというイメージ
- 単身赴任と聞いて父親を想像する: 性別役割分担に基づく無意識の思い込み
などなど。
こうしたバイアスは日常生活だけでなく、人間関係や職場のコミュニケーション、意思決定などのあらゆる場面で影響を及ぼすことがあります。
自身のアンコンシャスバイアスを正しく理解し、多様性と包摂性を促進しながら、ハラスメントのない働きやすい職場にしていこうと、研修が行われました。
研修では、4~6人のグループに分かれ、グループワークやディスカッション、実践的な演習を通して進められました。グループのメンバーは、部署や職層が偏らないよう配慮され、さまざまな視点から意見を交換できる工夫がされていました。
講師が提示したケーススタディに対して、今回学んだことを実際にアウトプットしながら、アンコンシャスバイアスで起こりうる職場環境への影響やハラスメントに対する理解を深めることができました。
研修後、受講者からは次のような声が聞こえました。
「上司など、経験がある方の考えは正しいと無意識に思い込んでいた。自分と意見が違うと、自分間違っていると感じて発言を控えていたが、アンコンシャスバイアスであるということに気づけた。」
「アンコンシャスバイアスが、自分の視野や人間関係を狭くするということを認識できた。今後は、相手の考え方を尊重し、理解することを意識しながらコミュニケーションをとっていきたい。」
「相手への伝え方をテーマにしたグループワークでディスカッションする中で、自分では思いつかないような言葉の選び方や表現を知ることができ、大変勉強になった。適切に伝える工夫をすることで、職場環境をより良くできる可能性があると感じた研修だった」
役職や年齢、雇用形態によって、感じること、意識することは様々だったよう。今回の研修でも、従業員の皆さんにとって多くの学びがあったようです。
同じ言葉や態度で接しても、与える影響は人によって異なります。傷つく人もいれば、感謝されることもあり、コミュニケーションを取りながら、働きやすい環境を作っていくことが重要だと改めて感じることができた研修でした。
これからも、職場内での無意識の偏見や行動に気をつけながら、より良い職場環境を作っていきたいと思います。
当公社では、時代に合わせて知識と価値観をアップデートすべく、1年に1度ハラスメント防止研修を行っています。
このほかにも、神奈川県住宅供給公社では、従業員向けに様々な研修や講習会を行っています。
●関連WEBサイト
社内交流を深める!高齢者事業部の社内研修&グループディスカッション(2024.11.18)
https://www.kosha33.com/life/kjk-culture/post-5.php
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