住まいとくらし~団地の外装リニューアル③~
団地コラム2025.03.17
公社の賃貸住宅は建物の維持管理の一環で外壁塗装を行っています。
~団地の外装リニューアル①~では、湯河原第3(湯河原町)、藤沢西部(藤沢市)、小田原橘(小田原市)、二宮団地(二宮町)をご紹介しました。
続く、~団地の外装リニューアル②~では相武台団地(相模原市南区)、大和第2(大和市)、竹山団地センターゾーン(横浜市緑区)、不入斗第1(横須賀市)をご紹介しました。
今回は2024年度の外壁塗装工事でリニューアルした団地をご紹介します。
相模原田名(相模原市中央区)
相模川沿いには水郷田名と呼ばれる地名もある水が豊かな地域で「田名向原遺跡」や「烏山用水」など数々の史跡があり、昔から人が住みやすい場所であったと思われます。
相模原田名は7棟240戸と棟数も多いことから、2023年~2024年度と1年かけて外壁塗装等をおこない、外観をリニューアルしました。色彩設計はプロに依頼したものです。
コンセプトは『ここに積み重なる 人の営み』。ここで長く暮らす人・新しく暮らす人が共にこの先の時を過ごしていく舎(いえ)としてもらいたいと想いを込めています。
〈主要外壁4色のもつ意味〉
グレーの部分:既存外壁に近い色にして、今まで慣れ親しんできたものを残しました。
イエロー・オレンジの部分:新たな明るさや暖かさ、活力を加えたいという気持ちです。
ブラウンの部分:この場所に長い時間をかけて積みあげてきたもの、変わらないものを表現しています。
アイボリーの部分:皆さんが孤立することなく、住民同士が繋がり結びつく明るい未来をイメージしました。
この色彩設計を手掛けたreGreen株式会社取締役で環境色彩プランナーの磯部金一さん。「相模原田名」の色彩設計などなど、お話をお聞きしました。
こちらもご覧ください。
インタビュー:公社の外壁塗装「住んでいる方や地域の方の気持ちが和らぐ色彩を心掛けています」
2021年の塗装前の相模原田名(1枚目)、2024年の塗装後の相模原田名(2枚目)
2021年の塗装前の相模原田名(1枚目)、2024年の塗装後の相模原田名(2枚目)
1975年の竣工当時の相模原田名(1枚目)、2024年の塗装後の相模原田名(2枚目)
物件概要
シンボルの給水塔がそびえたつ「相模原田名」
●所在地/相模原市中央区田名6295
●規模/7棟240戸
●築年月/昭和50年3月
小田原酒匂(小田原市)
公社物件の中で、一番海に近い物件です。西湘バイパスの下の通路をくぐればそこに西湘の海が広がります。
外壁塗装は2024年の夏に完成。白い壁面に明るいパステルカラーが映える可愛らしい外観に生まれ変わりました。
コンセプトは棟毎に、地域の特徴をロゴ・色に反映しています。
酒匂川をイメージした「酒匂ブルー」と酒匂川の豊かな伏流水を使って作られる酒にちなんだ「酒米白」をメインカラーに。
1号棟は梅の花が1輪、2号棟はみかんが2つ、3号棟はお米(お酒)が3粒、4号棟は酒匂川と海をイメージし4本の波と棟番号とリンクしたロゴデザインとなっています。
2020年の塗装前の小田原酒匂(1枚目)、2024年の塗装後の小田原酒匂(2枚目)
2020年の塗装前の小田原酒匂(1枚目)、2024年の塗装後の小田原酒匂(2枚目)
小田原市はみかんの栽培が盛んな地域。棟番号に合わせて2号棟はみかんが2つ
酒匂の酒をイメージして、原料のお米をモチーフに。棟番号に合わせて3号棟はお米が3粒
近くに流れる酒匂川と西湘の海をイメージ。棟番号に合わせて4号棟は波を4本
物件概要
海の近くで暮らす「小田原酒匂」
●所在地/小田原市酒匂4-1-15ほか
●規模/4棟82戸
●築年月/昭和48年3月
相模原高根(相模原市中央区)
「相模原高根」は公社の賃貸のなかで数少ない3階建ての住宅です。
「相模原高根」バルコニーから道路を挟んだ向かいに「銀河北公園」があり、3階建ての低層住宅ながら窓から見える景色は開放感があります。
外壁塗装は2024年の12月に完成。こちらは公社職員が考えた公社オリジナルのデザインとなってます。
外壁塗装工事時に外断熱化(バルコニー側を除く)を行いました。既存団地の外断熱改修はアンレーベ横浜星川(横浜市保土ケ谷区)、不入斗第1(横須賀市)に続いて3件目です。
白に紺色と水色でアクセントをつけ、若者にも好まれるクールモダンな色使いとしました。
3階建て団地の特徴を模し、ロゴはシンプルな英語表記としています。
1975年竣工当時の相模原高根(1枚目)、2024年の塗装後の相模原高根(2枚目)
物件概要
目の前は公園。3階建てながら開放感抜群の「相模原高根」
●所在地/相模原市中央区高根1-9-2
●規模/1棟30戸
●築年月/昭和50年8月
ヒルズ千草台(横浜市青葉区)
バスでの最寄り駅は東急田園都市線「青葉台」駅。駅前には駅周辺にはショッピングセンターや商店会があり、自然多く、子育てにはぴったりの場所です。
「ヒルズ千草台」は、名前の通り高台にある団地です。
2025年1月に外壁塗装工事が終わりました。こちらも公社職員が考えた公社オリジナルのデザインとなってます。
階段室内が暗く、階段室数が多く階段室の見分けがつかないといった課題がありましたが、階段室の入口、庇、玄関扉に色を付けて、明るい雰囲気に。
共通のアクセント色に物件名に合わせて「千草色」を採用しました。
2021年の塗装前のヒルズ千草台(1枚目)、2024年の塗装後のヒルズ千草台(2枚目)
2021年の塗装前のヒルズ千草台(1枚目)、2024年の塗装後のヒルズ千草台(2枚目)
2021年の塗装前のヒルズ千草台(1枚目)、2024年の塗装後のヒルズ千草台(2枚目)
物件概要
丘の上のかわいい団地「ヒルズ千草台」
●所在地/横浜市青葉区千草台51-1
●規模/3棟109戸
●築年月/昭和63年3月