火災と停電のシミュレーション!改修工事中の本社ビルの現場総合連動試験を見学しました
公社のこと2024.10.21
8月7日(水)、改修工事中の本社ビルで行われた総合連動試験を見学しました。総合連動試験とは、火災発生時にエレベーターが停止するか、防火扉が閉まるか、排煙機が動くかなど、各設備が連動して正常に稼働するかを確認することを目的に、竣工前に必ず行われるものです。今回は、「火災発生から停電が発生した場合」と「停電発生後に火災が発生した場合」を想定した試験が行われました。
2階中央監視室
本社は地下1階、地上11階建ての高層ビル。まず、ビル全体の各種防災設備機器の集中管理と監視が行われる2階の中央監視室に向かいました。
試験では、火災の信号を防災設備に送り、火災報知器が作動するように設定。中央監視室では各防災設備の反応を監視します。
例えば、火災になればエレベーターは自動で1階に着床しますが、中央監視室ではエレベーターの稼働状況を確認し、現場では1階に着床しているか、無線で連絡をとりながら正常に作動しているかを確認していきます。
7階執務室
2階の中央監視室で防災設備機器を確認したあとは、7階の執務室へ移動しました。
ここでは、7階で火災が発生した想定で、その後エレベーターホールや避難階段に煙が充満しないようにする各設備の作動確認が行われました。
まず、7階執務室の天井にある火災報知機に故意に煙をあて、発報させると、「火事です」という警告アナウンスとともに、警報音が鳴り響きました。
執務室内の防煙垂れ壁が自動で降りたのを確認し、そのあとはエレベーターホールへ。その後、防火扉が自動で閉じる様子を確認しました。防火扉は煙や炎がエレベーターホールや階段、また他の階に広がらないように遮断する役割があります。また、執務室の出入口のドアが正しく解錠されることも確認しました。
そのあとは火災発生後に停電が発生する想定で、停電時に非常用照明が点灯する状況を確認しました。火災による停電が発生すると、屋上にある非常用発電機が起動し、排煙機や非常用エレベーター、非常用照明などに電気が供給されます。
7階平面図:①防煙垂れ壁②自動ドア③防火戸
当公社では、想定外の災害に備えて従業員からなる自衛消防組織を結成しています。今回の現場総合連動試験に参加したのは、防災担当者と、自衛消防隊として災害が起こった際に指揮統制を取る本部メンバーの一部。
今年の10月に新社屋へ引っ越しますが、新しい社屋での消防計画の作成において、実際に災害が起こったときと同様の状況を想定し体験することで、より具体的な対策を講じることができます。
今回の見学を通じて、日常の業務では知りえない、火災や停電時の各設備の働きを知ることができ、百聞は一見に如かずを体感。防災対策には設備や訓練、意識が欠かせないことを再認識しました。
関連WEBサイト
地震や津波などの天災や、火災、従業員のケガなど、あらゆる事態を想定し、従業員の命を守るために、当公社では年に一度、自衛消防隊の訓練を実施しています。
備えあれば憂いなし!公社自衛消防組織の消防訓練を実施しました(2024-05-07)
https://www.kanagawa-jk.or.jp/recruit/info/details.asp?id=69
オープン・カンパニー情報
神奈川県住宅供給公社では、神奈川の暮らしを支える公的企業としての役割や業務内容をより多くの方に知っていただくため、7月からオープン・カンパニー(企業研究)の開催が始まっています。
今年度のオープン・カンパニーは、建築系専攻の学生や建築業界に関心がある学生を対象に、技術系総合職(建築設備職)および事務系総合職へのプログラムを実施しています。
オープンカンパニーの様子は採用ブログでもご紹介しています。
技術系総合職(建築設備職)・事務系総合職のオープン・カンパニーが始まっています(2024-08-22)
https://www.kanagawa-jk.or.jp/recruit/info/details.asp?id=83
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