住まいとくらし~昭和の団地あるある①~
団地コラム2023.12.15
ダストシュート
階段の踊り場に設置された投入口から生ごみを捨てると、1階にたまる便利な設備。
高度経済成長に伴い、大気汚染などの公害が広がる中、ごみの分別廃棄ルールの導入や団地内の焼却炉が廃止されたことに伴い、使われなくなりました。
現在は踊り場の投入口は封鎖され、1階部分のみがゴミステーションや清掃用具置場として使われています。
1枚目は竣工・工程写真より昭和41年の二宮団地1号棟(赤の矢印がダストシュート)、2枚目は現在。
1枚目は竣工・工程写真より昭和41年の二宮団地。ダスト出口と記載されている。2枚目は現在の二宮団地。ゴミステーションとして利用されている。
1枚目は竣工・工程写真より昭和41年の二宮団地。焼却炉と記載されている。2枚目は現在。焼却炉はなくなり、駐車場になっている。
竣工・工程写真より昭和38年の汐見台団地(横浜市磯子区)。図面にもダストシュートと記載されている。
竣工・工程写真より昭和38年の汐見台団地。2枚目は現在。
牛乳受け
1970年前半くらいまで、牛乳といえばほとんどの家庭が毎朝届く瓶入り牛乳を飲んでいました。
飲み終わった空き瓶は牛乳屋さんが次の配達時に回収してくれます。
早朝は新聞屋さんと牛乳屋さんが来ることが、日常の光景でした。
団地にもその時代のニーズを反映させるべく、牛乳受けが設置されています。素材や形はさまざま。
昭和の時代と比べると少なくなった牛乳配達ですが、定期的に玄関先まで配達することで、異常に気づきやすいこともあります。
近年社会的に増加している孤立死等の防止のため、2019年3月に神奈川県住宅供給公社と神奈川県牛乳流通改善協会は孤立死等対策協定を締結し、お住まいの方の異常をいち早く発見するよう努めています。
孤立死対策の取り組み状況について
https://www.kanagawa-jk.or.jp/action/isolate.html
現在も残っている牛乳受け。藤沢湘南台(藤沢市)
同じ団地内でもいろんなタイプがあります。藤沢湘南台(藤沢市)
こちらは二宮団地。牛乳屋さんの名前入り、昭和レトロです。
こちらは上白根団地(横浜市旭区)。シルバーもかっこいい!
足洗い場
1970年くらいまで、団地の一階にはごみ置場の清掃などのため、水道が設置されていました。
1枚目は竣工・工程写真より昭和41年の二宮団地。2枚目は現在。
1枚目は竣工・工程写真より昭和43年頃の藤沢四ツ辻(藤沢市)。2枚目は現在。
靴洗場も様々。1枚目は藤沢湘南台団地。2枚目は伊勢原団地(伊勢原市)
●関連WEBサイト
二宮団地
https://www.kousha-chintai.com/danchi-intro/other/K119642000.php
汐見台団地
https://www.kousha-chintai.com/danchi-intro/yokohama/K119611000.php
藤沢湘南台団地
https://www.kousha-chintai.com/danchi-intro/other/K119691000.php
藤沢四ツ辻団地
https://www.kousha-chintai.com/danchi-intro/other/K119673000.php
上白根団地
https://www.kousha-chintai.com/danchi-intro/yokohama/K119682000.php
伊勢原団地
https://www.kousha-chintai.com/danchi-intro/other/K119641000.php