命をつなぐ9分間!Kosha33ホールで「普通救命講習」を実施しました
団地コラム2025.09.22
もし今、目の前で誰かが倒れたら、あなたは何ができますか?
神奈川県住宅供給公社では、従業員の防災教育の一環として毎年、普通救命講習を実施しています。
今年は7月18日(金)、Kosha33ホールにて、実施しました。
講師は横浜市中消防署の現場経験豊富な消防士さん。実際の救急現場でのエピソードやリアルな数字を交えながら、「いざ」という時にどう行動すべきかを学びました。
横浜市の救急事情
横浜市の救急出動件数はどれくらいあるか知っていますか?
なんと、2024年は25万件超!救急車は市内に87台しかなく、2分に1回出動している計算です。
近くの救急車が出払っていると、遠くから到着することになり、到着までの平均時間は約9分。状況によっては、さらに延びる可能性も。
だからこそ、その場にいる人たちの力で救命措置ができるかが、命をつなぐ鍵になります。
座学だけじゃない!手を動かして覚える
まずはDVDで心肺蘇生法の流れを理解した後、グループに分かれて実践練習。
胸骨圧迫、人工呼吸、AEDの使い方、止血法をグループに分かれて、消防士さんの指導のもと実践しました。
「胸骨圧迫をしたら、折れそうって感じる方もいると思うんですが、折れるとしたら肋骨。人間の力では胸骨は折れないから、救命を第一優先に、ためらわず押してください!」
「大人に胸骨圧迫をする場合は、5㎝。単三乾電池くらいの長さが目安。子どもの場合は、胸の厚さの3分の1が沈むほどの強さで」
「人工呼吸は"ふー"ではなく、"はー"と息を吹き込みましょう」
「AEDのパッドは心臓を挟み込む位置に。体が濡れている場合は、水に電気が伝わって、必要な場所に電気が届かないので、必ず拭くこと!」
地味にきつい!「9分間リレー」
講習のハイライトは、9分間心肺蘇生リレー。
簡単そうに聞こえますが実際にやってみると1分続けるのも体力的にきつくなってくるので、グループの仲間と交代しながら途切れなく続けます。
交代のタイミングで圧迫が途切れないように!」と消防士さん。
「3・2・1で代わってください!3・2・1」と声が飛び交い、参加者全員汗だくに。
救命は体力勝負であると同時に、チームワークも大切だと実感しました。
定期的な学びが命を守る
広報担当自身、昨年も講習を聞きましたが、正直「結構忘れてるな、、、」と思いました。
救命処置は日常的に使う知識ことではないからこそ、定期的に学び直すことが大切。
横浜市消防局が行っている「よこはま防災e-パーク」では、動画で救命の流れを学べるコンテンツもあり、復習にぴったり。ぜひ活用してほしいとのこと。
ご指導いただいた中消防署さん、本当にありがとうございました!