神奈川県立保健福祉大学×介護付有料老人ホーム「ヴィンテージ・ヴィラ」 腸活で健やかに!
コミュニティづくり2025.07.02
5月、神奈川県住宅供給公社の介護付有料老人ホーム「ヴィンテージ・ヴィラ」で、神奈川県立保健福祉大学・倉貫ゼミの先生と学生による健康をテーマにしたワークショップを開催しました!
ヴィンテージ・ヴィラでは、人生100歳時代に向けた健康寿命の延伸を目指して、「食事」「運動」「生きがい」の3つに取り組んでいます。
このうち「食事」に関する取り組みとして、2016年には神奈川県立保健福祉大学と連携協定を締結。介護状態になりにくい健康メニューの開発など、高齢者住宅での健康づくりの取り組みを進めてきました。ヴィンテージ・ヴィラでのワークショップは2023年からスタートし、今回で3回目となります。
今回は、腸内環境を整えることをテーマに、大学生とご入居者が一緒に「腸活メニュー」を考えました。5月8日(木)にヴィンテージ・ヴィラ洋光台(横浜市磯子区)、5月12日(月)にはヴィンテージ・ヴィラ横須賀(横須賀市)と2つの施設で開催。
数年前から続く取り組みということもあり、リピーターの方のご参加もちらほら。今回も楽しくにぎやかな時間となりました。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!
ヴィンテージ・ヴィラ洋光台
はじめに、ヴィンテージ・ヴィラ洋光台の我妻支配人からご挨拶。
「ご入居者の皆さん、今日は集まってくれてありがとうございます。今日のワークショップで色々学んで、健康に過ごしていきましょうね。私たちもサポートしていきます!」
その後は、健康づくりのヒントがたっぷり詰まった倉貫先生の講義がスタート。
テーマは「お昼寝」と「腸活」。日々を元気に過ごすための生活習慣について、わかりやすく教えていただきました。
「お昼寝をすると夜眠れなくなるのでは?」と思う方も多いそうですが、昨年の調査によると、
- 30分以内
- 13時までに
- 週4回以上
これら3つのことをクリアすることで、お昼寝は疲労回復に効果的だということが分かってきているそうです。
他にも、朝に白湯(さゆ)を飲むと、内臓が温まり、腸の働きが活発になるそうです。また、軽いストレッチ運動を取り入れて自律神経を整えることも有効とのこと。
いずれも、特別な道具や時間がなくても、日常生活の中で無理なく始められるものばかり。
「今日から少しずつ取り入れてみよう」と思える内容に、参加者の皆さんも熱心に耳を傾けていました。
講義のあとは、参加してくださった13名が3グループに分かれて、「初夏にぴったりの腸活メニュー」を考えるグループワーク。
各テーブルには大学生も参加して、賑賑しくアイデアを出し合っていました。
きゅうりのぬか漬けや、シラスのかきあげなど、季節感のあるアイデアが次々に。
「ミョウガを入れたいね」という声が。
広報担当者が大好きな食材でもあり、参考にさせていただこうと耳をそばだてていると、大学生から「ミョウガはどうやって食べるのがおすすめですか?」とナイスな質問!
「私スライスしてなんでも入れちゃう。味噌汁でも豆腐でも」
「味噌つけてもおいしいし、そうめんもいいわねぇ」
「刻んで入れるなら、大葉もおいしいわよ」
昼食後だったにも関わらず、私はこの夏はこれを作ろう、あれを作ろうと脳内が夏の献立カーニバル。薬味ってたまらないですよね。
我妻支配人から「今日考えたメニューは夕食として提供する予定ですよ」と話があると
「温かいのがいいかも」
「もうちょっと豪華でもいいかしら」
とまた賑やかに。
今回のワークショップでのアイデアは、7月頃、実際にダイニングで提供されるメニューに活かします。
ワークショップの最後には、簡単なアンケートにご協力いただくとともに、利き手の握力測定も行いました。
握力は、体力や健康状態のひとつの目安になると言われており、参加者の皆さんも興味津々。
「思ったより弱いかも...」
「おっ新記録が出た!」
と、楽しみながらご自身の状態をチェックしていました。
「このアンケート何に使うの?」「卒業論文に活用させてもらいます!」参加者の皆さんの声やアイデアが、大学の研究にも活かされています。
ヴィンテージ・ヴィラ横須賀
ヴィンテージ・ヴィラ横須賀の久保支配人より「ご入居者の皆さん、今日はお集まりいただきありがとうございます。昨年に引き続き参加の方もいるようですね。元気に楽しく過ごすため、食べたいメニューも提案してはいかがでしょうか?」とのご挨拶でスタート。
ヴィンテージ・ヴィラ洋光台同様、倉貫先生による健康に過ごすための生活習慣を講義で学んだ後は、ワークショップに進みます。
こちらは28名が参加し、3グループにわかれて話し合います。学生や公社職員、ヴィンテージ・ヴィラのスタッフも一緒になってメニューを考えていきました。
まずは、皆さん参加者が食べたいものをどんどんあげていき、その中から腸活メニューになるメニューをグループそれぞれで選びます。
「八宝菜ならいろんな野菜がとれて良いんじゃない?」
「夏野菜ならきゅうりが好き!」
「みょうがも夏っぽいね!」
「カレーに色んな野菜をいれてもいいよね。」
「ぬた、ちりめんじゃこ、冷奴、、、これじゃぁ、おつまみだね(笑)」
各グループ、話は盛り上がります。
「食」の話になると世代にかかわらずお話が弾みますね。
こちらもワークショップの最後には、アンケートに答えていただき、利き手の握力測定をして解散しました。
大学との協働によって生まれる気づきや交流が、ご入居者の元気のきっかけになれば嬉しく思います。そして、日々の生活に少しずつ取り入れられる"腸活"や"お昼寝のコツ"が、皆さんの健康づくりにつながりますように!
今後も、地域や大学とのつながりを大切にしながら、心も体もいきいきと過ごせる取り組みを続けていきます。また、今回皆さんが考えたメニューが夕食になる際はまた取材してブログにする予定ですのでお楽しみに!
関連WEBサイト
Kosha33ブログ:公社の健康寿命延伸の取り組み
公社の介護付有料老人ホーム:ヴィンテージ・ヴィラ