二宮里山の魅力を体感!公社主催「里山探索(二宮団地から小田原小竹)」イベント

コミュニティづくり2025.01.14

10/6(日)、公社主催の「里山探索(二宮団地から小田原小竹)」イベントを開催しました。参加者の皆さんと一緒に、二宮団地を出発して小田原市小竹地区の美しい里山を散策。自然や竹文化に触れる充実した一日となりました。


今年で2回目となる「里山探索」。公社が保有する二宮団地と小田原小竹を散策するイベントで、午前と午後の2回、約2時間30分のプログラムです。午前の部には6組14名、午後の部には3組8名の方々が参加してくださいました。

午前中は少し雲が多かったのですが、時間を追うごとに晴天がひろがり、気持ちの良いなかお散歩をすることができました!きっと、参加者の皆さんの日頃の行いのおかげですね!

里山生態系レクチャー

参加者は二宮団地(中郡二宮町)27号棟駐車場に集合。自己紹介をして、竹林を目指して出発しました。二宮団地周辺やすぐ西側の小田原市小竹地区は公社所有地が点在していて、建物が立っていない土地もたくさんあります。この日のゴールの竹林もその一つです。

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1枚目:午前の部、2枚目:午後の部。左側に写っているピンクの柱の建物は、現在は使われていない二宮団地27号棟です

参加者が集合すると、挨拶をして、いざ出発!

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二宮団地で暮らすアーティスト、Life is a Poemの宇都宮さんがマップを作ってくれました!

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横浜国立大学の倉田教授が作ってくださった「竹林散歩de BINGO!」と「里山探索ガイド」を片手に、散策を楽しみます

道中、横浜国立大学の倉田薫子教授が里山の生態系についてレクチャーをしてくれました。

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ブドウのような実を見つけると「これはエビヅルという植物。食べることもできますよ」と聞いて、実際に味見をする場面も。

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繁殖力の強い葛(くず)を見つけると、「在来の木を覆って、日光を遮り、森を侵食してしまいます。アメリカでは『侵略的外来種』としても知られています」と、自然の課題についても学びました。

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電柱と支柱を覆っているのが葛です。大きな木や車も覆ってしまいます

気が付くと、服にひっつき虫がついていました。ひっつき虫にも複数の種類があるそう。「どんな構造でくっついているのでしょう?」と、話を聞くだけでなく、頭も動かすお散歩です。

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いつの間にか袖についていたひっつき虫のヌスビトハギ

普段気づかず通り過ぎてしまう自然の面白さを発見しながら、どんどん歩いていきます。

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倉田教授の話は植物の説明だけではなく、補足などが面白く、みんなの探求心がくすぐられ、立ち止まってしまうので、なかなか前に進まない場面も。「進んでくださ~い!」と後ろから声をかけながら竹林を目指します。

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竹レクチャー

竹林に到着すると、湘南二宮竹の会の宮下会長による竹林整備のレクチャーしながら目の前で実際に生えている竹を切り倒して、竹林整備のイメージを伝えました。

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竹を切る際には、周囲に「倒れるよ!」と一声かけて、安全を確認

二宮団地に住みアップサイクルアーティストとして活動するLife is a Poemの宇都宮さんが竹の魅力についてレクチャーをしてくれました。

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切った竹を使って、竹を欲しいサイズにカットしたり、竹籠を編んだりといったクラフト体験が行われました。参加者の皆さんは、真剣!竹を切ったり、竹籠を編んだり。みんな思い思いの作品を作っていました。

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この竹林は、公社の保有する土地。ボランティアの方に竹林整備を行っていただいていて、宮下会長とLife is a Poemの宇都宮さんにもご協力いただいています。

二宮団地に戻ります

竹の体験を終えた後は、行きとは異なる道順でちょっと近道。小田原橘団地を通って、二宮団地へ戻りました。

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隣接する二宮団地(中郡二宮町)と一体で開発された小田原橘団地(小田原市小竹)。建設着工の半年前、1971年4月に小田原市と合併した「足柄上郡橘町」が物件名になっています。

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上り下りの多い行程。解散場所の手前には長い階段が、、、。最後の力を振り絞って登っていきます!

2時間半(自然散策楽しくて、午前も午後も少し予定時間をオーバーしましたが)の散策を終えて、解散しました。

参加者からは、多くの嬉しいお声を聞くことができました。

「竹林がテレビで注目されているのを見て参加しました。実際に見て触れて、とても楽しかったです。」

「これまで山を歩いても花の名前が分からず『きれいだな』と思って通り過ぎていましたが、教授の説明を聞いて、目に留めるものが増えました。これからは立ち止まって観察しようと思います。」

「久しぶりに自然を歩いて癒されました。」

また、参加者には最近二宮に引っ越してきた方も。

「地元となった二宮ですが、里山には初めて足を踏み入れました。こんなに楽しいところだったなんて驚きました!」

「山を登ったのは初めて。上ると、海が見えるなんて知らなかったです!」

と話してくれました。

「皆さんお疲れ様でした。実際に触れて歩くことが自然への理解につながります。いろいろな生き物が減っています。今はスズメが絶滅危惧種に近づくなど、身近なものが気づいた時にはいなくなっているかもしれません。少しでも自然に目を向けてくれると嬉しいです。」と倉田教授。

教授のお手伝いをしてくれた大学生の2人は、「参加者の声を聞いて、感動している姿を見て、植物好きになってくれて自分もうれしい」

宇都宮さんからは「皆さんの声を聞いて、楽しんでいただけたようで嬉しいです。坂道が多かったので、今日はストレッチしてゆっくりお風呂に入ってくださいね!」

イベントに参加してくださった皆さま、そしてサポートしてくださった倉田教授、学生さん、宇都宮さん、宮下会長、企画運営をしてくれたライフデザインラボの皆さまに心から感謝申し上げます。

また皆様とお会いできることを楽しみにしています。

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今回のイベントでは、二宮団地という場所の魅力も再確認しました。長くお住まいになられている方々、アーティスト、二地域生活をしている方など、さまざまな人々が暮らすこの団地。多様なバックグラウンドを持った人々が共に暮らし、それぞれの思いで地域を育んでいます。 二宮での暮らしのイメージが膨らんだり、里山の暮らしに少しでも触れてみたいと思っていただけたりしたら嬉しいです。

二宮団地

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【団地紹介】みんなで暮らしをつくる「二宮団地」
【物件概要(賃貸住宅のみ)】●所在地/中郡二宮町百合が丘1-2ほか●棟数・規模/18棟580戸●専有面積/35.74~37.30㎡●間取り/1Rほか●築年月/昭和41年2月~昭和45年7月●アクセス/JR東海道線「二宮」駅下車 神奈中バス団地中央行約6分「南五号前」下車、徒歩1分※棟により最寄バス停が異なります※二35系統(二宮駅北口行(二宮団地北循環))、二36系統(二宮駅北口行(二宮団地南循環))もご利用いただけます

関連WEBサイト

二宮団地WEBサイト
https://www.nino-satoyama.com/

自然と触れ合う日曜日:小田原市小竹で田植え体験!(2024.06.13)
https://www.kosha33.com/life/community/post-72.php

二宮団地の絆をつむぐ、百合が丘商店街(2024.05.13)
https://www.kousha-chintai.com/blog/landscape/post-55.php

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