地域の笑顔を作る!緑ケ丘小学校でミドリバの特別授業
コミュニティづくり2025.02.13
緑ケ丘小学校の3年生たちが「地域活動」を学ぶ総合の授業に参加しました。
緑ヶ丘団地で地域活性化に取り組む東京工芸大学の学生企画「ミドリバ」の活動を知る保護者や先生からお声がかかり、公社職員とミドリバで活動する大学生が講師となって、地域を盛り上げる活動についてご紹介しました。
ミドリバの取り組みによって、地域内のつながりが少しずつ広がっています!
11/21(木)、厚木市立緑ケ丘小学校3年生の「地域を学ぶ」をテーマに、地元の活動や地域とのつながりについて学ぶ総合の授業に公社の職員と東京工芸大学(以下、工芸大)の学生が訪問し、講師をさせていただきました。
2018年、工芸大と当公社は連携協定を締結し、ともに緑ヶ丘団地(厚木市)とその周辺の地域活性化を目指し、ミドラボという教育・研究プロジェクトが立ち上がりました。
そのプロジェクトの一環として、地域住民が交流できる場を作ろうと、団地に住みながら地域活動に協力する団地活性サポーターの学生が、2022年から団地の集会所をみんなの居場所として定期的にひらく学生企画「ミドリバ」が開催されています。
「ミドリバ」は、地域に根差したコミュニティを生み出し、人々をつなぐ架け橋となる活動となっています。
今回、小学3年生の授業で「地域のいいところ探し」をする中で、児童や保護者から「緑ヶ丘では、『ミドリバ』」という学生の活動が行われているよ」と話題提供があったことがきっかけで、実際にミドリバの活動を見学した先生からお声掛けいただき、ミドリバで活躍する工芸大生と公社職員が緑ヶ丘団地の地域活性に取り組む「ミドリバ」の活動についてお話をさせていただくことになりました。
ミドリバって?小学生たちに活動内容を紹介!
学校に到着すると、「ようこそ」の看板が出迎えてくれました。嬉しい!
「ミドリバさんへ ようこそ緑ケ丘小学校へ 今日はよろしくおねがいします 校長室におこしください 三年生より」
教室に入ると、「今日はよろしくお願いします!」と、ミドリバの授業を選んでくれた元気な3年生たち12名の声で出迎えてもらいました。
公社職員は「ちゃーさんって呼んでください!」と自己紹介をして、親しみやすい雰囲気づくり
工芸大の学生は授業のため少し遅れて合流することになっていたので、最初は公社職員がミドリバって何なのか?どんな活動しているのか?をご紹介しました。
「緑ヶ丘団地ってどこにあるか知ってる?」と問いかけると、子どもたちから「まる公園のあるところ!」という元気な返事が。緑ヶ丘団地は緑ケ丘小学校から徒歩5分ほどの距離なので、知ってくれていました!
「ミドリバってどういう意味か分かる?」という質問には首をかしげる子どもたち。「緑ヶ丘団地の『緑』と、居場所の『場』を組み合わせた言葉なんだよ」と説明すると、「あー、そういうことか!」と納得の声。
ミドリバの活動を工芸大生が漫画にまとめた冊子を子どもたちに配って、「漫画にちゃーさんも登場してるよ!」と言うと、みんな興味津々で探し始めました。
「あ!見つけた!」「え、どこどこ?」の声が聞こえてきました
そうしている間に、授業が終わったミドリバで活動する学生が到着。
「りんさんって呼んでください」と挨拶すると、「同じ名前の子がいる!」「間違えないようにしないと!」と小学生たち
講師が揃うと、小学生たちからの質問タイムがスタートです。
「質問がある人!」と聞くと次々に手が上がります。みんなたくさん質問を準備してくれていました
「ミドラボってどんなことをしているの?」
- 皆が楽しく集まれる場所を作る活動を団地の集会所でやっています。団地には、おばあちゃん、おじいちゃんがたくさん住んでくれているのですが、スマホの使い方で悩んでいたら手伝ってあげる『スマホお悩み相談』とか、みんなで一緒にスライムを作ったりとか、ゲームをしたりとか。
小学生たちには「集会所」は馴染みがなかったようで、「集会所ってなに?」という質問が飛んできました。
-公民館ってわかるかな?集会所は公民館をぎゅっと小さくしたような場所。団地に住む人が使える場所なのだけど、あまり使われなくなってきていて。集会所を『みんなの居場所』にしようと、月に一度、ミドリバを開催しています。
「どうして大学生が活動してるの?」
-団地には、おばあちゃん、おじいちゃんが増えてきています。みんなのおばあちゃん、おじいちゃんは、みんなと話すと笑顔になってくれるでしょう?若い人と話ができると楽しいって思ってもらえる。楽しい場を作って、おしゃべりして、笑顔に、元気になってもらおう、と大学生と会社が一緒になって、活動しています。
「ミドリバは何屋さん?」
-なんでも屋さん!みんなで一緒にお茶を飲んだり、風鈴やスライムを作ったり、モルックっていうスポーツをしたり。みんなで楽しく集まれる場所を作るなんでも屋さんです!

これまでのミドリバで行ったスライムづくり

スマホ相談会の様子
みんなでお茶を飲む「お茶会」のイベントをやっていたこともあり、「お茶屋さんだと思ってた!」という小学生も。 ミドリバのこと知ってくれていて、嬉しいです!小学生からたくさんの質問が飛び出して、どう話したら伝わるか考えながら、一生懸命にお答えしました。
質問のあと、真剣にメモをとる小学生たち
ミドリバ体験!笑顔あふれたゲームタイム
質問タイムが終わると、「ミドリバを体験してみよう!」と輪になってキャッチゲームを行いました。
「ちゃーさんがキャッチって言ったら、左手で隣の人の手をつかんで、右手はつかもうとする手をよけてください!」シンプルなゲームでしたが、「もう一回やりたい!」と子どもたち大はしゃぎ!とても楽しそうな笑顔を見せてくれました。
「楽しい場所をつくる」ミドリバ、体験できたかな?
授業の最後には、「今日は忙しい中、時間を作ってくれてありがとうございました!」と子どもたちから感謝の言葉と「ミドリバのこと知れて楽しかった!」「行ってみたい!」と嬉しい反応をいただくことができました。
地域を盛り上げるために取り組んできた私たちにとって、そんな反応が本当にうれしく、励みになりました。
「分からなかったところはない?今日しか聞けないよ~!」と先生。3学期には、この日の総合の授業で学んだことをまとめて、発表するのだそう。
「出来たらミドリバの人たちに見てもらいたい」「頑張ろうね!」
どんな発表をしてくれるのか、ワクワクします!授業を通じて、小学生たちにミドリバの活動を楽しく知ってもらうことができました。素敵な時間をいただいて、ありがとうございました!の気持ちでいっぱいです。
後日、嬉しいサプライズがありました!
11/21の授業のお礼にと、小学生たちから公社とサポーター宛に年賀状が届きました。お礼のメッセージと今年の干支である巳が描かれた気持ちのこもった年賀状、とても嬉しいです!素敵なサプライズをありがとう!


先生×公社職員対談 地域で広がるミドリバの輪
総合の授業の後は、担任の先生と公社職員の意見交換の場をつくっていただきました。
「ミドリバさんのことは、保護者会や公民館でお噂を聞いて。実際に私もミドリバに参加させてもらいましたし、今日の子どもたちの中にもミドリバのイベントに参加している子もいます。
総合の授業は、子どもたちにとって『学校で学んだことをアウトプットする場』『地域の活動を知る場』です。
子どもたちは質問を考えたり、メモをとるのも大変だったと思うけれど、『自分の意見を伝える』『情報を整理する』といった国語の勉強を活かす場にもなっていました。
今日は3年生を12人ずつの9グループに分け、各グループで学ぶ授業でした。他のグループは神社に行ったり、公園に行ったり。少人数であることで、子どもたちがフットワークよく動けて、学びたいことに直接触れることができた貴重な機会。
とても素敵な活動をされている公社さんとミドリバさんが来てくださったから今回の総合の授業ができました。ありがとうございます!」とお話ししてくださった学年主任の香川先生。
「公社としても、こういった機会をいただけてありがたいです。
今回の授業を通じて、子どもたちがミドリバの活動を知ってくれる。それが保護者にも広がって、いつか未来の活動の輪に加わってくれると嬉しいですね。
企画を一緒にできる仲間が増えたら、もっと色んなことができるようになると思っています。
地域を支え盛り上げてくれている担い手って、やっぱり高齢化が進んでいて。
だからこそ、最初は『行ってみたい』からでもいいので、ミドリバに来てもらって、少しずつ『やってみたい』に変わっていってくれたら心強いです。
ミドリバをきっかけにコミュニティの輪を広げていきたいと思っています。今回お声をかけていただけて、地域の仲間が増えた感覚でとても心強く、そして嬉しく思います。」と公社職員。
先生は、総合の授業を通じて、「地域に一歩踏み出すと、協力してくれる人がたくさんいる」ことを知り、子どもたちにはもっと地域に出て、地域を知ってほしいと感じているそう。
今後も、地域とのつながりを大切にし、ミドリバの活動を広く知ってもらうために取り組んでいきます。
関連WEBサイト
緑ヶ丘団地
https://www.kousha-chintai.com/danchi-intro/other/K119632000.php
多世代交流拠点を目指して!緑ヶ丘団地集会所にて「スライム作り体験」&「スマホお悩み相談」同時開催。(2023.09.22)
https://www.kousha-chintai.com/blog/efforts/post-36.php
緑ヶ丘団地活性サポーター×子供会コラボ「ミドリバ クリスマス会」開催(2022.12.14)
https://www.kousha-chintai.com/blog/efforts/midorabomidoriba12.php