秋の山をおさんぽ「里山探索(二宮団地から小田原小竹)」イベントを開催しました!

コミュニティづくり2025.12.02鹿ちゃん

10月12日(日)、二宮団地(中郡二宮町)で、「里山探索(二宮団地から小田原小竹)」イベントを開催しました。

周囲の植物についての話を聞きながら団地と里山を歩く今年で3回目を迎えるこの企画。

午前の部に4組15名、午後の部に4組5名、あわせて20名の方が参加してくれました。

二宮団地の近隣や小竹エリアにお住まいの方、二宮駅前でお店を営む方など、地域の方や、東京から来てくださった人も。

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Life is a poemさん手描きの探索Map

里山を歩きながら、季節の自然を観察

講師は、生物資源保全学、多様性生物学・分類学、進化生物学分野を研究されている、横浜国立大学の倉田薫子教授。

レクチャー付きのガイドツアーとして、植物の特徴や環境との関わりを学びながら、二宮団地から小田原市小竹地区の竹林まで約1.3kmの行程をゆっくりと歩きました。

参加者は、倉田教授が用意した観察メモ付きの「里山探索ガイド」や、子ども向けの「竹林散歩de BINGO」を手に、秋の自然を探索しながら進んでいきます。

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葛から学ぶ、自然のつながり

古くから生薬や家畜の飼料、繊維素材などに使われてきたクズ(葛)。

一方で、繁殖力が非常に高く、他の植物に覆いかぶさって枯らしてしまうこともあるため、厄介な存在でもあります。

電柱や電線にまで絡みつくことがあり、停電などの被害をもたらすことも。

アメリカでは日本から渡ったクズが「侵略的外来種」に指定されているそうです。

また、寒さに弱く冬には枯れていたクズが、近年の温暖化で枯れないまま越冬できるようになっているそうです。

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倉田教授の、葛の繁殖力や気候変動との関係など、身近な植物を通して環境問題を考えるお話を聞いて、「身近な植物から地球環境を考えさせられた」との声が聞かれました。

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外来種にも注目!

道中では、服にくっつくことでおなじみの「ひっつき虫」のセンダングサ、アレチヌスビトハギも見つかりました。

実はこれらも、もともとは日本にいなかった外来種だそうです。

さらに、強い繁殖力で在来植物や農作物を覆い枯らしてしまうアレチウリも発見。

この植物は日本の「特定外来生物」に指定されており、栽培・販売はもちろん、生きたままでの移動が原則禁止されています。

アレチウリには硬いトゲがあり、素手で触るとケガの原因に。触らないよう、注意が必要です。

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一見するとふわふわで可愛いアレチウリですが、取り扱い注意!!

こちらはオシロイバナ。夕方4時頃に咲き始めるため、英語名は4-O'clock。こちらも外来種です。

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オシロイバナは、秋に花を咲かせた後に黒い種を付けます。種を割ると、出てくる白い胚乳(発芽のために備蓄してある養分)が粉状になることから、「白粉(オシロイ)」と名付けられたそう。

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黒く固い種を割ると出てくる白い胚乳は指でつぶすと粉状に

この日は曇り空で歩きやすい気温だったこともあり、参加者の探求心はどんどん膨らみます。

気になる植物を見つけるたびに立ち止まり、観察が盛り上がるあまり、時間がオーバーぎみに(笑)

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スマホの先にある花はマメアサガオでしょうか。こちらも北米原産の外来種

竹を、切ったり、編んだり

集合場所の二宮団地27号棟前から30分ほど歩くと、ミカン畑に到着。

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ミカン畑を横目にさらに奥へ奥へと進んでいくと、竹林に到着します。

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竹林では、竹林整備や伐採した竹を利用したものづくりなどを行う「湘南二宮竹の会」宮下会長による竹のレクチャーがスタート。

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目の前で竹を切り倒すデモンストレーションや、「木元竹末(きもとたけすえ)といって、木は根元から、竹は先端から割るときれいに割れます」と教えてくれました。

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希望する人は竹切体験もできます!

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切った竹を手に、「切るの楽しかった!」「またやりたい!」と楽しそうな子どもたち。その様子に、スタッフ一同もほっこりとした気持ちになりました。

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一方、二宮団地にお住まいでアップサイクルアーティストとして活動するLife is a poemさんによるワークショップでは、竹を編んでつくる籠玉づくりに挑戦。

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皆さん、籠玉づくりに集中!

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約1時間ほど竹林体験を楽しんだあとは集合写真!

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午前の部

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午後の部

ワークショップを終えて、再び歩いて集合場所へ。

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左側に見えるのは、公社賃貸「小田原橘団地(小田原市)

20分ほどの道のりですが、集合場所の手前には長〜い階段。最後の試練(!?)に力を振り絞って挑みます。

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参加者の声

「歩いているだけでは気づかない自然を教えてもらえた。見る目が変わりました。」

「もっと時間がほしかった!二宮に住んでいるのに知らなかった道が楽しかった。」

「地元愛を再確認できた。午前中は"丘の上の団地展"を見て午後は竹林散歩、充実の一日でした。」

スタッフからは、「午前と午後で植物の顔ぶれが違って面白い。季節の変化を感じました。」という声も。

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探索の戦利品を見せてくれました!

倉田教授からは、「午前と午後で見える植物が違い、毎回新しい発見があります。1週間前に下見をしても、当日にはまた違う姿を見せてくれる。そんな自然の豊かさを実感する一日でした。講師としても、非常に楽しい一日でした。」とのコメントをいただきました。

ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!

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宮下会長、子どもたちのために竹トンボを用意してくれていました。うまく飛ばすのは中々難しい!

探索の様子は動画でも公開中!

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カラスウリも見つけました!熟すと真っ赤に。

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