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大学生が団地を盛り上げる!「第2回 団地活性サポーターミーティング」をユソーレ相武台で開催しました!

2024.04.19

神奈川県住宅供給公社では、大学との連携を通じて、団地コミュニティの創出を目指す『団地活性サポーター制度』を推進しています。この制度は、学生が団地に居住しながら、地域コミュニティの活性化を団地活性サポーター(学生)、公社、そして地域住民と共に目指す取り組みです。

2016年に浦賀団地(横須賀市)で始まったこの取り組みは、その後緑ヶ丘団地(厚木市)、相武台団地(相模原市南区)が加わった3つの団地に、神奈川県立保健福祉大学、東京工芸大学、相模女子大学、北里大学の学生たち32人(2024年3月現在)が、団地活性サポーターとして各団地に居住しながら、団地コミュニティの活性化に取り組んでいます。

サポーター同士の交流を促し、今後の活動に活かすことを目的に、3月3日、相武台団地の一角にある多世代交流拠点「ユソーレ相武台」で、第2回目の団地活性サポーターミーティングを開催しました。この日、4つの大学からサポーター学生たち23名が一堂に会し、オンラインでも卒業生が2名参加しました。

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今回の団地活性サポーターミーティングの司会進行役は東京工芸大学の卒業生である公社職員。

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約2時間のタイムスケジュールと「今回のミーティングがサポーター活動の可能性に広がりを見出すきっかけにしてほしい」という担当者としての思いをお伝えした後、さっそく各大学のサポーターたちは自分たちが住む団地での取り組みと、これからやりたいこと、および課題についての発表を行いました。

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大学で学んでいる専門分野を生かしながら、各団地で「団地活性サポーター」として活動する学生たちの取り組みは、健康セミナーやスマホ相談会の開催、夏祭りの屋台出店など多岐にわたります。学生たちは団地住民たちともっと交流をしたい、さらに認知度を上げたいという思いがあるようで、大きなイベントの開催やサポーター通信といった情報発信をしていくことを今後の目標として挙げていました。参加した学生たちは皆、他団地での取り組みの発表に真剣に目と耳を傾けていました。

各団地での団地活性サポーターの取り組み

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相武台団地×相模女子大学 「ひよここども食堂」(NPO法人ひよこ広場主催)(2021年10月撮影※毎月開催)

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浦賀団地×神奈川県立保健福祉大学 「認知症予防セミナー」(浦賀団地活性サポーター(UDKS)主催)(2022年11月開催)

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緑ヶ丘団地×東京工芸大学 「子供会と合同クリスマス会」(緑ヶ丘4丁目ふたば子供会主催)(2022年12月開催)

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相武台団地×相模女子大学 「夏祭り」(相武台団地連合自治会主催)(2023年7月開催)

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緑ヶ丘団地×東京工芸大学 「ミドリバ(スライムづくり体験)」(緑ヶ丘団地活性サポーター主催)(2023年7月開催)

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緑ヶ丘団地×東京工芸大学 「ミドリバ(スマホお悩み相談)」(緑ヶ丘団地活性サポーター主催)(2023年7月開催)

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浦賀団地×神奈川県立保健福祉大学 「どんぶりの会」(浦賀団地活性サポーター(UDKS)主催)(2023年8月撮影※毎月開催)

各団地の取り組み紹介の後は、団地・大学をミックスして4つのグループに分かれ、グループワークを行いました。グループワークのお題は、「対象団地で取り組む『サポーター活動新企画の提案』」。グループごとに割り当てられた対象団地において、どのような新しい取り組みができるのか、各専門分野を学ぶ大学生たちが知恵と、これまで各団地で取り組んできた経験を共有しながら検討を進め、模造紙に書き込んでいきました。

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今回で第2回目となる「団地活性サポーターミーティング」。第1回目にも参加した学生は6名で、面識のあるサポーター同士もいたようですが、ほとんどが初対面。グループワークでは、初めこそ緊張した面持ちの学生もいましたが、ワークが進むにつれて緊張がほぐれ、年齢の近い学生同士、すぐに打ち解けているようでした。サポーターとして入居したばかりの学生も率先して議論に参加している様子が見られたり、サポーターとしての取り組みだけではなく、学生同士ならではの雑談が生まれたりと、笑い声があふれる場となりました。切ったり、貼ったり、書き込んだりという作業も連帯感を生むのに役立ったようです。和やかな雰囲気の中、積極的な意見交換が行われていました。

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約1時間のグループワークの後は、発表に移りました。

他の団地での取り組みをさっそく参考にしてアレンジしたり、サポーターと地域住民の交流を促し、多世代が楽しめる夏祭りや料理教室開催、1度で終わらせず、他の活動にもつなげるイベントなど、普段のサポーター活動で課題と感じていることを計画的に織り交ぜて改善に向けた取り組みとしてまとめたイベントの発表が見られました。

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<グループA企画案> 「夏祭り開催」(対象:浦賀団地)
キッチンカーや屋台などの出展を行い、サポーターと地域住民が交流 して楽しめる空間をつくることで、住民同士のつながり形成を図る。

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<グループB企画案>「流しそうめん」(対象:相武台団地)
団地住民と共同して本格的な流しそうめんを行い、夏を感じてもらい ながら、非日常的な体験をしてもらう。これにより、住民同士の親交を 深めたり、地域イベントの参加のキッカケとする。

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<グループC企画案>「料理教室」(対象:緑ヶ丘団地)
住民から講師となってくれるボランティアを集め、集会所で教室を開催。 完成後は、みんなで食事をすることで、世代間交流や、普段料理をしない 人に料理の楽しさを感じてもらう。引きこもりがちな高齢者の外出機会の 確保を期待する。

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<グループD企画案> 「浦賀のアソビバ」(対象:浦賀団地)
緑ヶ丘のミドリバを参考に、浦賀でも集会所でスマホ相談、ボードゲーム大会を開催し、団地内の交流や認知症予防につなげる。どんぶりの会への 新規参加者の獲得やサポーター活動の幅を広げることも期待する。

発表後は学生や公社職員から「イベントの開催頻度は?」「どうやって参加者を募るの?」「準備に必要な人ではどうやって集めるの?」など、多くの質問が飛び交いました。発表した学生は、迅速にこれらの質問に答え、細部までの計画をしっかりと考え抜いている様子。日頃から真剣にサポートをしている姿勢が伝わってきました。

福祉分野を学んでいるサポーターの学生から、「自分たちが考える取り組みは福祉寄りだったので、他学科の学生との対話を通じて広い視野を持つことができた」という声や、「学部が違うと考えることが変わり、面白い」、「今度は『各団地の活動をさらに良いものにするためには』というテーマでグループワークをやってみたい」などの声も聞かれ、笑顔と活気に満ちたミーティングとなり、学生たちは今後のサポーター活動の参考となるヒントが得られたようです。

サポーターの学生たちには、「自分たちの専門分野を活かした活動」だけではなく、何よりも楽しみながらサポーター活動に取り組んでもらえたらと思います。

過去数年は、コロナ禍での活動自粛などの影響で、思うように団地活性に取り組むことができなかった時期もありましたが、ミーティングの様子を見ると、学生たちのこれからの活動は前向きに取り組んでいけそうで、頼もしいです。

これからの活動にも期待しています!

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関連WEBサイト

大学との連携
https://www.kanagawa-jk.or.jp/action/renkei.html

第1回団地活性サポーターミーティングを開催しました!(2023.03.08)
https://www.kosha33.com/life/action/supporter.php