Life Field
～皆様からの声～

公社は神奈川県と横浜市、川崎市が出資者となり、国の認可や神奈川県の承認等を受けて事業を遂行している公的な会社です。公社のグループ会社である一般財団法人シニアライフ振興財団が運営管理等をしている施設でしたら、生涯の安心に通じる入居生活や安定した介護が受けられると思い選びました。
妻が平成7年に亡くなり、その後5年間は自分で食事の準備をしていましたが、不慣れなこともあり栄養バランスが偏るなど健康に不安を感じるようになりました。ヴィンテージ・ヴィラ横浜（横浜市旭区）に入居していた先輩が私の将来を心配し、ヴィンテージ・ヴィラ洋光台（横浜市磯子区）を紹介してくれました。横浜は326戸と大規模ですが、洋光台は総戸数が101戸とほど良い規模で私好みでした。建物は高低差のある地形を上手に利用した設計で、平成8年には神奈川県建築コンクールにおいて優秀賞を受賞するなど優れていて、迷うことなく入居を決めました。

入居生活の安定は、生涯の安心感に通じます。

とても満足しています。ダイニングで朝・昼・夕と3食いただけるので、食事面の心配はなくなりました。中華やイタリアンの専門店と違い老人ホームの食事は1日3食作る必要があるので、バランス良く作れる調理師が必要ですが、ここは4人の調理師が交代で作ってくれます。栄養士もいて塩分や油分を控える献立になっているので物足りないと感じる時もありますが、総じて80点くらいです。味付けは好みがあるので中間的な調理になりますが「汁物が甘い、辛い」など感じたことをしっかり伝えるようにしています。その方が料理のレベルが上がりますし、作り手も緊張感を持てると思います。私は口うるさいので、ウェイトレスの方にもサービス方法を教えます（笑）。居住者の方はしっかりした服装でいらっしゃいますし、マナーもとても良いです。

健康面で不安があれば医師に相談できますし、これだけ良い環境で栄養バランスがとれた食事をして平和に暮らしていると、否が応でも寿命は伸びますね（笑）。生活を見守ってくださるスタッフの方に感謝の気持ちで一杯です。

私たちの生活を支え、見守ってくださるスタッフの方に常に"ありがとう"の心で接しています。

就寝は20時25分で4時30分に起床します。5時から6時まで朝の体操をして新聞を読み、6時45分から7時25分までテレビのニュースを見て7時30分から7時55分まで食堂で朝食をいただくのが日課です。昭和18年に軍隊に入隊し、戦地はビルマでインパール作戦に参加しました。その頃の生活習慣が身についているので、寝具はピシッと畳んでベッドの上に置いています。
終戦後2年半は捕虜収容所で過ごし、国のために戦死した戦友が沢山います。若い方は自分の国のことをあまり考えることはないと思いますが、国家があるから我々は生活できています。日本の国、日本人という国民を大切にして見守る「万死に一生を得て、戦地より帰還できたことを忘れず、常に奉公の心を持って日常を生きる」を信念としています。
趣味といいますか中学から剣道をやっているので、木刀で素振りをすると心身が整います。入居者で構成されるコーラスにも参加し、毎週練習しています。第九（ベートーヴェン交響曲第九番）にも挑戦していますが、なかなか難しいです。歳をとると声を出す機会が少なくなるので、みんなで大歌を出して歌う場があるのはいいですね。

毎日日課のように木刀を振っていたのですが、昨年の餅つきで腕を痛めてしまい、今年は木刀をふれませんでした。来年こそは！

2019年の"歌の発表会"「来年はまたみんなで歌いたいですね」

新しく入居される方は集団生活が初めての方がほとんどで、これからの生活に不安を感じられると思います。スタッフからヴィンテージヴィラ洋光台での生活の説明がありますが、実際に暮らしている方の話を聞くことも大切と思い、半月くらい経って生活が落ち着いた頃に私と女性役員で細かなお話しをさせていただいています。見学にいらっしゃった方には歓迎の言葉を添え、空室をつくらないように努めています。
洋交会はみなさんの推薦というかたちで会長をやらせていただいていますが、入居者という大きな家族の一員としてみなさんのためになるように務めています。現在97歳。振り返ると長いですし、いろいろな事がありました。やり残すことは嫌いなので、命ある限り全力で尽くしていきたいです。

奥のレストランからこの中庭を見ながら食事をしています。