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建設業界の将来を担う、工業高校生が新築物件「フロール横浜三ツ沢」を見学

2023.08.09

6月2日(金)、神奈川県立向の岡工業高校建設科3年生23名が、現在工事中の神奈川県住宅供給公社の新築物件、「フロール横浜三ツ沢」(横浜市神奈川区六角橋)建設現場に、学習の一環として見学にきてくれました!
主催は、一般社団法人神奈川県建設業協会。
建設業界の担い手育成を目的として、定期的に、さまざまな建設現場で見学会を開催しています。

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フロール横浜三ツ沢の外観/完成イメージ画像

見学会が行われた「フロール横浜三ツ沢」は、地上5階建て97戸。
現在、公社が横浜市内3カ所(「フロール横浜三ツ沢」(神奈川区)、「フロール横浜井土ヶ谷」(南区)、「フロール横濱関内」(中区)」)に建設中の新築賃貸住宅の一つです。

YOKOHAMA PROJECT https://kjk-yokohama.jp/

「フロール横浜三ツ沢」は、2023年9月中旬より入居者募集開始を予定しています。

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公社や、施工会社の方などみんなでお出迎え!

13時過ぎ、大雨の中、向の岡工業高校の生徒さんが到着!

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渡邉社長「建設業界の良さが伝われば嬉しい」

施工会社である「株式会社渡邉組」の渡邉社長は、生徒さんへ向けて「建設業界は、労働環境の改善が進められており、休日の確保や業務の効率化など働きやすくなってきています。この見学をきっかけに建設業にさらに興味を持って建設業界へ進んでくれたら嬉しいです。向の岡工業高校の卒業生もこの現場で活躍しています。一緒に働けるのを楽しみにしています。」と挨拶しました。

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公社職員「建物が作られる過程を見て、より建設業に興味を持ってもらいたい」

公社職員は、「公社は、団地の管理、工事進行具合のチェックなどが公社の役割。一つの建物ができるのに、あらゆる工程の専門の方が関わっています。是非、将来、建設業界で働くイメージを持ちながら見学してください。」と生徒さんへ伝えました。

そして、いよいよ建築中の現場を見学していきます。

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ヘルメットをかぶって、最初の部屋へ向かいます。

株式会社渡邉組の工事担当者が工事中の現場を詳しく説明してくださいました。

4階の配管配線工事が終了した部屋、3階の断熱材と内壁の骨組み工事が終わった部屋、2階の置床の設置工事が終了した部屋と、施工段階が進む順番で3部屋を見て周りました。

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基礎工事などの説明を聞いています

配管配線工事が終わったばかりの4階の部屋へ。
生徒さんたちは、天井の配管配線工事のみの何もない部屋に興味津々でした。
配管配線は、出来上がったときに室内から見えないように、天井や壁の内側に施工するので、内装工事が進む前に配管配線工事を行います。

このように、工事がスムーズに行えるように計画を立てて施工を行っています。

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実際に骨組みが組まれた部屋を見ながら説明

3階の部屋は、壁や天井の骨組みとなるLGS(※)が組まれたところまで進んでいます。
※LGS:Light Gauge Steelの略称。軽量で耐久性に優れた、壁や天井の下地材に使う金属です。

生徒さんは、4階のコンクリートだけだったものとは違うピンクの壁に「このピンクの壁は何ですか?」と質問。

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3階の部屋は全面ピンクの壁

ピンク色の正体は断熱材で、室内の温度が外気温の影響を受けないようにするために外壁の内側に入れるもので、これにより冷暖房にかかる消費電力を少なくすることができます。
生徒さんたちは、普段、壁の内側にあるため、目にすることのない断熱材を珍しそうに見ていました。

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さらにLGSが組まれて部屋の間取りがわかるようになりました

2階は、コンクリート製の床スラブと呼ばれる床の上に置かれ、部屋の床の下地となる「置床」の工事まで進んでいます。
今後、この置床の上にフローリングなどの床材が敷かれていきます。

様々な工程を経て、部屋が出来上がっていく様子が順番に見られる貴重な機会でした。

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見学後、説明会場へ戻ってきました

再び、1階の説明会場へ。
質疑応答の時間には、「この(説明会場で使われている)スペースは、完成後は何に使われる場所ですか?」と生徒さんから質問もあがりました。
完成後は、宅配スペース・ポストやトイレ、防災倉庫などの住民の共有スペースとして利用される場所になるそうで、当日は、まだ施工の途中で、何もない場所だったので図面と部屋を見比べ出来上がった時を想像していました。

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向の岡工業高校の生徒さんより渡邉社長に感謝状

最後は、見学のお礼に、向の岡工業高校の生徒さんから株式会社渡辺組の渡邉社長へ感謝状が渡されました。
今回、生徒さんたちは、気になるところを積極的に聞くなど、「フロール横浜三ツ沢」の建設現場を熱心に見学してくださいました。
建設業界は、いま大きな変革期を迎えています。
適正な工期設定による休日の確保、人材育成力の強化など、長く安心して働ける環境づくり、働き方改革を業界全体で進めています。

今回の見学会は、一般社団法人神奈川県建設業協会・横浜支部が行っている活動、担い手育成の一環として開催されていて、こういった改革が進んでいることも次世代を支える高校生に感じていただけていたら嬉しいです。
公社としても、実際の現場の雰囲気をお伝えできる良い機会になりました。
向の岡工業高校は卒業後の約7割の生徒さんが建築関係やその他の職業に就職するそうです。
今後、同じ建設業界の仲間として一緒にお仕事する日がくるかもしれませんね。楽しみです!