Loading...

TOP > くらしリノベーション > 公社の取り組み > "ミドラボ"コーナーも!東京都写真美術館にて、東京工芸大学 創立100周年記念展「写真から100年」開催中!

"ミドラボ"コーナーも!東京都写真美術館にて、東京工芸大学 創立100周年記念展「写真から100年」開催中!

2023.12.07

 東京工芸大学が創立100周年を記念して、東京工芸大学 創立100周年記念展「写真から100年」を2023年11月11日(土)~12月10日(日)で、東京都写真美術館(恵比寿ガーデンプレイス内)の地下1階展示室で開催しています。

IMG_3065.jpg

 東京工芸大学は1923年に小西寫眞専門学校として設立、「写大」と呼ばれた東京写真大学などを経て1977年に現在の名称になりました。1959年には皇太子殿下と美智子様(現、上皇、上皇后両陛下)がご成婚のときはその写真も大学内で撮影したという、由緒正しい写真教育機関です。大学のスタジオを使用したのは、当時の宮廷写真師が大学で講師を務めており、皇居内にまだスタジオが整備されていなかったためだそうです。

 記念展では、東京工芸大学の歴史をたどりながら、日本における写真教育の原点を紐解き、東京工芸大学と日本写真界との関わりや、写真の教育と研究から発展して、現在ではテクノロジーとアートの融合を推進する東京工芸大学の特色を紹介する展覧会となっています。

IMG_0488.JPG

IMG_3064.jpg

IMG_0518.JPG

 展覧会は4部で構成され、第1部は「100年の歩み」として、創立から現在までの歴史、第2部は「活躍する卒業生」として、多彩な出身写真家の作品、第3部は「写大ギャラリーコレクション」として、国内有数の所蔵点数を誇る写真作品、第4部は「次の100年に向かって」として、未来を創造する東京工芸大学の工学部と芸術学部の共同研究によるアクティビティ作品などを紹介しています。

今回、この創立100周年記念展内に公社と東京工芸大学の共同プロジェクト「ミドラボ」の展示コーナーがあるとのことで、取材してきました。

 当公社と東京工芸大学は2018(平成30)年に連携協定を締結。厚木キャンパスから約2kmの距離にある公社が開発した緑ヶ丘団地(厚木市)を舞台に、大学が有するテクノロジーとアート(建築・デザイン、住環境)の専門知識を活用し、リノベーションプランの設計など新たな住まい方の検討や、学生が実際に団地に居住することで高齢化が進む地域コミュニティの活性化を目指しています。

 主な取り組みは2つ。団地に住む学生が公社・地域住民とともに地域コミュニティの活性化を目指す「団地活性サポーター制度」と、「ミドラボ」と名付けた教育・研究プロジェクトです。

 「ミドラボ」では大学が有するテクノロジーとアートの専門知識を活用し、学生によるリノベーションプランの設計や室内環境測定による住環境の向上検討、現代アートを用いた広告宣伝素材の製作などを行っています。創立100周年記念の展示では、「ミドラボ」がこれまで行ってきた、緑ヶ丘団地の集会所の利活用検討や新たな住まい方の提案、各研究成果の共有や地域イベントなどを行い、双方にとって付加価値のある取り組みや活動の展示となっています。

「ミドラボ」展示コーナーに入ると、タペストリーがお出迎え、天井をぐるぐると回遊するタペストリーが「ミドラボ」の今までの活動を説明しています。展示コーナーの天井いっぱいに飾られているタペストリーは圧巻です。

IMG_0524.JPG IMG_0601.JPG

 これを手掛けた学生は「展示コーナーのサイズを計算して設計しました。ただ、図面上だけではわからないところもあるので実寸で作って確認もしましたが、飾るまではドキドキでした。ただ、展示の作業は大変でした(笑)」

 公社の所有地内に新たに遊歩道を作ってみる社会実験「オープンストリート」のコーナーにはなぜかフェンスが!?実はこれは本物の緑ヶ丘団地のフェンス。展示並びにプロジェクトに関わった先生は、「『オープンストリート』の象徴として、外したフェンスの実物を置きたかったんです。展示期間が終わったら戻します。」とのこと。
 そこには、住人の方に実験に参加していただくため、実際に団地内に配布したチラシも展示されていました。
 このチラシ、丸めるとその内側に緑ヶ丘団地が立体的に見える仕組みだそうです!面白いですね。

IMG_0530.JPG IMG_0554.JPG

IMG_3082.jpg


 また、この学生たちが座っているオブジェは、実際に緑ヶ丘団地に設置されている「リングベンチ」を再現したもの。2面の鏡によってリングに見えます!

IMG_0580.JPG IMG_0914.JPG

 この他にも、学生が作成した動画やパネルなど「ミドラボ」を感じられる展示コーナーになっています。ぜひ、この機会に「ミドラボ」の取り組みを知っていただければと思います。

IMG_0918.JPG IMG_3080.jpg

IMG_3114.jpg IMG_3073.jpg


 もちろん、東京工芸大学 創立100周年記念展は見所いっぱいです!先日、上皇上皇后両陛下が私的に東京写真美術館を訪問され、工芸大記念展をご覧になられたそうです。両陛下のご結婚発表の写真も、東京工芸大学内のスタジオで撮影されているとか。この日は工芸大学長が両陛下に展示のご説明をされたとのことでした。ミドラボの展示コーナーも見てもらえたかもしれませんね!
 場所は恵比寿ガーデンプレイス。この時期、イルミネーションもキレイです。ぜひ、お立ち寄りください。

東京工芸大学 創立100周年記念展「写真から100年」 
https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4589.html
開催場所:東京都写真美術館 地下1階 展示室
(〒153-0062 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内)
開催期間:2023年11月11日(土)~12月10日(日)
休館日:毎週月曜日
料金:無料
主催:東京工芸大学
共催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館
to_2016_04_25_0038_s.jpg



「ミドラボ」の特設WEBページはこちら
https://www.kanagawa-jk.or.jp/action/midolab.html